私が不登校になった理由は、後ほど分かるとして…



今は私が最も恐れている時間なんです。



_ピンポーン



「らら~、蛍くん迎えに来てくれたわよ~」



…き、来た…



私が最も恐れている人、


…永瀬 蛍(ながせ けい)くん



「蛍くんいらっしゃい!ご飯一緒に食べてくよね?さ、上がって~」



お母さん!


蛍くんを家にいれないで~っ



私は体をびくびくと震わせ、布団に深く潜り込む。



お母さんは、なぜか蛍くんのことをとても信頼している。




「はい、ありがとうございます」



顔を見なくても、ニコニコしている蛍くんが頭に浮かびます…



…うぅ…


…想像しただけでも恐ろしい



…恐ろしすぎます…




「……ところで、ららはどこですか?」



_ビクッ



「あ~、ららなら今2階で準備してると思うけど…」




「…へぇ~…準備、ね」



わ……


わ~~っ



今出てましたよ?!



変な間と、まさにドSのような声がっ



_トン_トン_



…こ、この音は!!



蛍くんが階段を上る足音!



_トン_トン



…く、くるっ…



_ガチャ


あ~~~~~っ




「おはよう、ららちゃん★」




ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ(声にならない心の悲鳴)