不登校恋愛



涼太くんにそう言われ、ドキドキと緊張していた私は、


何かの糸が緩んだような気持ちになった。



今の私は、きっとまぬけな顔をしていると思う。



そして、涼太くんは我慢できないと言わんばかりに笑いだした。


「っ…ららちゃん目、閉じちゃってるっ」


へっっ


「けーちゃんっ…そっぽ向かないで…っ」



涼太くんは目に涙を浮かべている。


くしゃっと笑うその笑顔は、とても可愛い。



「えっっ、わたし、目閉じてましたか?!」


ちゃんと目を開けていたつもりだったのに…


「…ぜんっぜん開いてないっ…ふっ…ははっ」


涼太くんは、もう笑いすぎて号泣。


「…気づいてなかったのっ?…あはっ…」


そ、そうだったんだっ…


なんだか恥ずかしい…



「わっかりましたっ、がんばりますっ」