「……へ?」



「今日、たぶん親、帰ってくんの遅いから」



「……?」



「……だから、ここにいればって言ってんの…なんかあったら連絡して…じゃ、行ってくる」



「へ、え?ちょ、ちょっと待ってください」



「あ?なんだよ」


蛍くんは不機嫌そうにこっちへ振り返る。



だ、だって…そんな…



…いいんですか…?



「……あ」


蛍くんは何かを思い出したかのように、ニコッと笑った。



…に、ニコニコスマイル…




「俺の服とか散らばってるけど…ニヤニヤしたりしないように」



えっ…


「じゃ、」


_バタンッ



…べ、別にニヤニヤしたりなんかしないですからっ



…あ…


…お腹痛くなくなってきた……



やっぱり私って、学校に行こうとすると腹痛になるんですね…



なんだか少し、切なくなった。