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「…ららは?」



そう言った頃にはもう遅かった。



「え、いないの?」


見渡しても、ららの姿は見つからない。


「とりあえず、連絡っ」


涼太のその言葉を聞いて、俺は後ろ髪をくしゃっとした。


俺は、ららの連絡先を知らないからだ。



「あいつの連絡先、知らねぇ」


「俺、探してくるっ」



前にもこんなことがあって、連絡先を聞いておくべきだって思ったのに、また俺はミスをした。



…なにやってんだ



でも今は、自分を責めている場合じゃない。


「俺はあっち探すからっ、見つけたら連絡!」


涼太のそんな声が後ろから聞こえて、俺は振り返って頷いた。


そして二人で、ららを探し始めた。



「…どこだよ…」



お花畑の道は、結構くねくねしていて探しにくい。



心のどこかで大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら俺は探し続けた。