「わぁぁ~っっ」
す、すごいですっ
私は辺りに広がるたくさんのお花を見て、感動の声をあげた。
二人のお腹も大丈夫になって、どこに行きたい?ってまた聞かれたとき、ふと思いついたのがお花畑で…
勇気を出して言ってみたら、二人はあっさりいいよって言ってくれた。
…お、思わずテンションが上がって大きい声を出してしまいました…
チラッと二人を見ると、優しい笑顔でお花畑を見つめていた。
…よかった…
二人とも笑ってる…
私の提案だったから、二人は楽しめるのかなって心配だったけど、そんな心配は必要なかったみたい。
風に優しく揺らされているお花は、とても綺麗で、可愛い。
小さい頃、本で見たお花畑に見とれて、いつかは行ってみたいって思ってた。
「と~っても綺麗ですねっ」
私が二人にそう言うと、二人は無邪気な笑顔で笑ってくれた。
「そうだな」
と、いつものようにシンプルな返事をする蛍くん。
だけど表情は、とても無邪気で柔らかい。
「ほんとにきれいっ、もっと向こうの方も行ってみようよ!」
そういつものように、ニッと笑ってはしゃぐ涼太くん。
…わたし今……幸せだなぁ…
「行くぞ」
蛍くんにデコピンされて、私も後を追った。