俺が涼太を落ち着かせていると、ららのお母さんは目を丸くして驚いていた。
「すごい…涼太くんどうして分かったの?」
「…え?」
自分で言ったくせに、涼太は目を丸くしている。
「あの子、キーホルダー作りとか好きなの」
…あ…
そういえば…
…ららの部屋の窓とか壁とか、他にもいろんなところに、可愛いキーホルダーがたくさん飾ってあった…
…あれって…
ららが作ったのか…
…そうか…
いや、
「すご?!」
そんなにじっくり見たことないけど、普通に買ったと思ってたくらい綺麗だった…
「あははっ…あの子、手先は器用なのよ」
そう言う、ららのお母さんの表情は、なんだかとても嬉しそうだ。
その様子を見ていると、自然と頬が緩んだ。
「ららちゃんすごいですね!」
涼太がニッと笑いながらそう言った。
「ね、けーちゃん!俺あてたのすごくない?!」
…犬みてぇ…
身長が高いから、大型犬だな…
「すげぇ、すげぇ」
俺は涼太の頭にポンッと手を置くとそう言った。
_ガチャッ
「「「あ…」」」
3人の声が揃ったときにはもう遅くて、こちらを不安そうに見つめるららが、そこにいた。
…なんとかごまかさないと…
「あの…二人ともお腹…大丈夫ですか?」
「大丈夫、もう痛くな…」
咄嗟に出たその言葉は、ららのお母さんの声で遮られた。
「お母さんも焦ったけど、もう二人とも元気みたい、さ、早く行ってらっしゃい、遊ぶ時間なくなっちゃうよ」
…ごまかしのプロ…



