行きたいところがないわけでもなさそうだしな…
俺がそう言うと、涼太は少し考えるような仕草をした後、「そうだね」と言った。
_コンコンコン
「蛍くん、涼太くんっ大丈夫?!」
…ん?ららのお母さんの声…
なんか俺達、心配されてね?
「お腹いたいって、ららから聞いたよ!薬飲む?!」
あ…
そういえば俺達って今、そういう設定だったな。
俺と涼太は、ハッとしたように見つめ合った後、どうすればいいか分からないまま、とりあえず返事をした。
「だ、大丈夫ですっ」
てゆうか……はずっっ
この状況を変に思わない所、ららにそっくりだなっ
…逆か?ららがお母さんにそっくりなんだな。



