でも俺はあの時、笑って返事をすることができた。
それはきっと、俺を支えてくれる人達がいるから。
俺が笑って返事をすると、ららのお母さんは嬉しそうに目を細めた。
そして明るい声で言った。
『明日ね、ららの誕生日なの。よかったら家で一緒にケーキを食べない?』
…まじか
……なら絶対、
『はいっ』
最高の思い出にしないとな。
遊ぶ約束をしてしまったことを話すと、ケーキは俺達が少し外で遊んでからでもいいと言ってくれた。
そして学校に着いてから、俺は涼太にそのことを話した。
『じゃぁ、ららちゃんが行きたいところいこうよ!』
…という作戦だったけど、うまくはいかないみたいだな
実際に今、意味わかんねぇ状態だしな
「んで、どうしようか、もうちょっと行きたいとこないか攻めてみる?」



