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「お前、男子高校生が二人一緒にトイレ入るってもう、気持ち悪い通り越して、ただの変態じゃねーか」




少し強引に涼太に押され、トイレに一緒に入った後、俺は真顔でそう言った。



「だって!」



「俺いっぱい行きたいとこあるから、どこ行きたいか?って聞かれたら、もう、止まらなくなっちゃいそうだったんだもんっ」



涼太は勢いよくそう言うと、口をムッとさせた。




「…無邪気かよ」


「無邪気だよっ」



…てか、


「せまっ」



これどんな状況だよ…



少しの文句を言いながら、俺は昨日のことを思い出していた。




_『蛍くん、いつもありがとうね』



昨日、ららに気持ちを伝えて、学校へ行こうと家を出ようとした時、



ららのお母さんは幸せそうにそう言ってくれた。



その瞳はとても優しく、柔らかい表情だった。



『…はい』



前までの俺なら、きっと素直にそう言えなかったと思う。