「…あのっ…今日って、どこに行くんですか?」



たまごやきを食べながら、ずっと気になっていたことを口にしてみる。


すると二人は視線を合わせて、ニッと笑った。



「ぜーんぜん、決めてねーよ」


「ららちゃん、どこか行きたいとこない?」


えぇっ


…私が行きたいところ…


「………」



どうしよう!!


たくさんありすぎて、頭がメリーゴーランドみたいになってる!


「…ふふ」



「なんか、ららちゃん笑ってるよ」


「大丈夫、あいつはすぐ妄想するから」



…で、でも…


…私がいきたいところって、二人は楽しめるのかな…?



「あれ、なんかしょんぼりしちゃったよ」


「あれは、自分で妄想したやつが、何らかの不安によって、一気に消えてった顔だな」



…二人はいつもどんなことをして遊んでるのかな?


…き、聞いてみてもいいのかな



「あのっ」


「…お二人はどこに行きたいですかっ」



「特にない」 「お、俺も特にないなぁ」



…んん?


な、なんか二人の様子がさっきから変…?



「イテテー、俺、お腹いたくなってキター」


「オー、俺もかなー?」


…二人ともカタコトしてる…


「なんだーけーちゃんもかぁー、なら一緒にトイレいこっかー」


えっ



い、一緒にトイレ?!


「あ、あのっトイレは1つしか」


「だいじょーぶよ、イッショにはいるから」


「へっ?!一緒に?!」


私は二人の顔を交互に見つめる。


…ほ、ほんとに?


「そうそう…うっ…きもちわる」


「けーちゃんなんかいったー?」


「な、なにも言ってない」



…やっぱり変ですよね?