俺はそう言うと、ららの部屋のドアに背を向けた。



「…ありっがとうっ」



階段を降りようとした時、少しこもった、そんな大きな声が聞こえてきた。



それはまるで、涙を堪えているかのような声だった。


「………」


なんか…想像できるわ



お前が泣きながら、笑ってるとこ



「明日来いよ、来なかったら…」


「…お仕置きが待ってるかもな」



俺は微笑みながらそう言うと、階段を降りた。