「…あっぶねー…」
力が抜けたようにグラッと倒れてきた涼太を、俺は反射的にキャッチした。
…そんなに疲れてたんなら帰れば良かったのに
そう言っても、きっと涼太は帰りたくないって言うんだろうな。
『おかえり』って言ってくれる人がいないって、どんな気持ちなんだろう。
…バカみてぇに明るいけど、本当はいろいろ無理してんだよな…
洗濯も、ご飯も、食器洗うのも、全部一人でやってるから、
オカンみたいになってるけど、涼太もまだ高校1年生なんだよな…
…てゆうか…
「…さすがに重いわ…」
俺より身長が高い涼太をずっと支えるのは結構きつい。
「…涼太、あぶねーから起きて」
「…うーん…」
…いや、うーんって言いながら全く起きてないからな
「涼太さん」
「…はい…」
…うん、返事は良いけど全く起きる気配がない
…何かいい方法は…
「…あ」



