「だって帰りたくないんだもん」
涼太はそう言って机の上に乗っかった。
「こらこら、机の上に座ったら俺以外の先生に怒られるぞ~」
眠ちゃんはなぜかどや顔でそう言った後、
「赤ペンとか取ってくるな」と言って、教室を後にした。
「…てゆうか、眠ちゃんはおこんねーんだな」
先生のいなくなった教室で、俺はポツリとそう呟いた。
「…ふぅ……」
…なんか最近いろいろあって疲れたな…
「………」
…なんか静かだな
俺は涼太の方へ視線を向ける。
「………」
…なんか寝てるし
涼太は机の上に座ったまま、目を閉じてうとうとしている。
…そんなとこでよく寝れるな…
背もたれもないのに。
教室の窓から風がビュンッと吹いて、ふわりとカーテンが揺れる。
…今頃あいつは…
…なにしてんだろう…
嘘をついて平気で笑っているわけがない。
ららのことだからきっと、
一人で泣いてる。
…あー…
…会いたいな
_グラッ
「おわっ」



