…そんなんやったっけ…
俺がポカンとしていたからか、眠ちゃんはふっと眉を下げて笑った。
「お前ら、やっぱ面白いわ」
…お前ら
その言葉を聞いて、俺は涼太の方へ視線を向ける。
「………」
すると、涼太は口をポカンと開けてぼーっとしていた。
……だよな、お前も覚えてねぇよな
俺達がポカンとしている間に、眠ちゃんは職員室に向かう準備をしていた。
眠ちゃんは、コンビニの袋に入っている珈琲と一緒に、涼太から貰ったアメを中に入れていた。
「これ、さんきゅな」
「仕事終わった後のご褒美にする」
先生はそう言って、袋を上にひょいっと上げる。
「うん」
涼太は嬉しそうに、そう返事をした。
そんな二人の様子を見て、俺は自然と微笑んでいた。
「眠ちゃんのこと、ここで待ってていい?」
突然そんなことを言い出した涼太は、どこか寂しそうな顔をしている。
涼太は基本、めちゃくちゃ寂しがり屋。



