「けーちゃんのからあげ愛は深いね」
涼太はそう言って、面白そうに笑った。
モグモグと食べながら歩いていると、あっという間に学校が見え始めた。
学校に着く頃には、遅いお昼ご飯を食べ終わり、手にコンビニの袋を持って、俺達は門をくぐった。
「眠ちゃんどこにいるかな~?」
「教室か、職員室じゃねーか?」
先生はだいたいそこにいんだろ
「おっ、涼太と蛍じゃんっ」
俺達がちょうど靴箱の前に立った時、
同じクラスの横田 亮(よこた りょう)に声をかけられた。
「おぉ!これから部活?」
涼太は、嬉しそうにそう言った。
「おう!」
亮は小さくて可愛い、クラスの人気者。
サッカー部に入っていて、運動神経がめちゃめちゃいい。
小さくてずばしっこいから、チームの中に亮のドリブルを止められるやつは、いないらしい。
「部活、がんばれ」
俺が亮に微笑んでそう言うと、亮は無邪気に笑った。
「ありがとなっ」
「これから練習だから、行くな!」
亮はそう言って、楽しそうにグラウンドの方に走っていった。
……部活、楽しそうだな
自分の夢中になるものがある人は、とてもキラキラとしている。
…すげー…
亮の遠くなる背中を見つめて、俺はこの時、単純にそう思った。



