…てか…
「お前、お腹すいたって言ってたのにそれだけしか買ってねぇの?」
「買ったよ、焼きそばパン」
涼太はそう言って、袋の中から焼きそばパンを取り出して俺に見せた。
「おぉ」
焼きそばパン美味しそう…
涼太は焼きそばパンの袋を開けて、モグモグと美味しそうに頬張っている。
幸せそうに食べる涼太に、俺は思わずふっと微笑んでいた。
俺も自分用に買った、からあげを袋から取り出すと、口の中に入れた。
「……うま~」
お腹がすいているせいか、大好物のからあげが、余計に美味しく感じる。
…ん?
…なんか視線を感じる……
視線を感じ、隣を歩いている涼太の方を見ると、涼太は俺をキラキラした目でガン見していた。
…めっちゃキラキラしてんな…
「食えよ」
俺はそう言って、からあげを涼太の口の中に入れた。
「……うんま~~っ」
涼太は目を閉じて、とても幸せそうにからあげをモグモグと食べている。
そんな涼太を見て、なんだか少し自慢気な気持ちになった。
「…からあげは、いつでも、どんなときでもうまい」



