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コンビニに到着すると、自分の好きなものと、眠ちゃんに渡すものを、俺達はそれぞれ選び始めた。
俺は眠ちゃんに渡す、珈琲選びに苦戦していた。
…ブラック…?
……甘いやつ…?
珈琲といっても、種類はたくさんあり、なにを買うか悩んでしまう。
…何がいいんだろう…
一通り見ても、やっぱり何がいいのか分からないままだった。
「けーちゃんっ」
俺が珈琲に苦戦していると、アメを選んでいた涼太が戻ってきたらしく、俺の名前を呼んだ。
振り返ると、涼太はアメをひょいっと上にあげて、
楽しそうに「これにする」と言って笑った。
涼太が手に持っているものを見てみると、可愛らしいメロンの絵の隣に、
「メロンソーダ味」と文字が書かれていた。
…メロンソーダ味……
メロンソーダ味のアメから、涼太へと視線を移すと、涼太は自慢気に笑っていた。
「……メロンソーダ味って…お前が食いたいだけだろ」
…なんでそんな自慢気なんだよ
俺がそう言うと、涼太はニッと笑って言った。
「ばれた?」
その無邪気な表情を見て、俺はふっと笑いながら、また珈琲に視線を向けた。



