…あ…
「…あの、お先にどーぞ」
私は蛍くんにそう言うと、少し照れくさくて、はにかむように笑った。
…だって私の聞こうとしたことは、
緑茶かどうか確かめるという、とてもとてもしょうもないことなのでっ
チラッと蛍くんを見ると、すごく真剣な顔をしていた。
…まただ…
「あっそ…じゃぁ言う…」
蛍くんはそう言うと、私の目をじっと見つめた。
…怒ってる…?
…あれ…
でも、よく見ると…
…どこか不安そうな、切ない顔をして…
「………?…」
「…あーっ、やっぱ言わね」
蛍くんはそう言うと、私から大きく目を逸らした。
その瞬間、じっと見つめられていたからか、緊張感が一気にとけて、
私はふぅっと肩をおろす。
…今のは…なんだったのでしょう…?
「………」
私は蛍くんの考えていることが読み取れず、頭にハテナマークがたくさん浮かんでいた。
「…ふっ…頭にハテナいっぱい飛んでる」
蛍くんはそういうと、一瞬少し目を細くして口元を緩ませた。
…わ、笑った…?
「…あ、あの…さっき、なに言おうとしたんですか?」
やっぱり気になって、そう聞いてみる。



