__.¨★.¨*
_.¨*.★
「……うぅぅぅぅぅ~~~っっ」
「やっちゃっだよ~~~っ」
俺は教室で人目も気にせず、大声で叫んでいる。
だって…
……だって俺っ、あれからけーちゃんほったらかして学校きちゃったし…
…体育バスケだったのにミスしまくるし…
まず、けーちゃんいなきゃ面白くないしっ
…まだ学校来てないよね?!
……電話する?!
いや、あんなこと言った後にかけれるかよっ
「お~い、みんな元気か~、元気じゃなくても授業始めんぞ~」
俺のクラスの担任の先生が、いつものように呑気な声でそう言いながら、教室に入ってくる。
元気じゃなくても授業始めんぞってなに?!
いつも通りうちの担任、意味わかんないよっ
それより、けーちゃん誘拐とかされてないよね?!
「こわっっ…心配すぎてこわっ…」
……どうしよう
「お~?、つっこんでくれるやついねぇなぁって思ってたら…」
「…どした岸、一人だけ演劇部みたいになってんぞ」
先生にツッコミを入れてる余裕はなく、俺の頭には、
けーちゃんが100人くらい浮かんでいる。
「…バスケ部です!!」
それでもやっぱりいつもの癖で、いつもより少し雑なツッコミを入れる。
「それより先生っ…俺…けーちゃんにひどいこと言ったんですっ」
先生は俺の勢いに少し引いているようにも見えるが、そんなことはもうどうでもいい。
「おぉ?おう」
…そんなことより今は…
「俺、もうけーちゃんが気になって授業受けられませんっ」
…けーちゃんが心配です
俺は、先生の眠たそうな瞳を真剣にじっと見つめる。
すると先生は、確信したようにキリッとした瞳で言った。
「…永瀬に恋でもしたか」
……恋?
「…………」
いやっ…友情だけどっ
…もうそんな勘違いどうでもいいくらいに…
「……会いに行きたいですっ」