「うわっ…営業スマイル…」
私がニコニコスマイルに怯えていると、
涼太くんが眉間にしわを寄せて、目を細めながらそう言った。
…営業スマイル…?
蛍くんは、わざとらしく涼太くんの方へズイッと顔を寄せた。
すると涼太くんは、余計に険しい顔になる。
「来んな~っ…けーちゃんのそれ嫌い~な~の~」
涼太くんはそう言いながら、蛍くんの顔をグイ~と違う方向に向ける。
よっぽど嫌いなのか、涼太くんはもう半目になっている。
涼太くんは、ニコニコスマイルを営業スマイルって呼んでるんですね…
涼太くん、私はそれをニコニコスマイルって呼んでますっ
私は目力で涼太くんに、そう念を送る。
すると、視線を感じたのか、涼太くんは私の方へ顔を向けた。
「……な、なんかすごい目力を感じる…」
涼太くんはそう言うと、あっと思い出したように、蛍くんの顔から手を離した。
そして、遊びに誘うみたいに涼太くんは言った。
「3人で、学校行ってみない?」



