「あっ…ららちゃん起きた?」


……涼太くん…


涼太くんの顔を見て、強ばっていた体がゆっくりと和らいでいく。



……夢で…よかった……



「…らら」


…あ……


涼太くんと同じように、私の顔を優しい顔で覗いたのは、見慣れた人だった。



「…蛍くん……」


私は大切な人の名前を呼ぶ。



……二人に…迷惑かけました……


…私は…迷惑ばっかりですね…



「…ごめんなさい…」



…いつも最後は…


…謝ることしか…できません…


…私のことなんかを…気にかけてくれてる二人に…



……大切な…人に…



「…いつもっ……迷惑しかっ…」



_声が震える



「……私はっ……何もできなくてっ……」



__目が熱い



「…っ…蛍くんは熱が出ちゃうくらいっ…私のために頑張ってくれたのにっ…」



私がしなくちゃいけないことくらい分かってるのに…



__うまくできない



…ずっと手伝ってくれてる蛍くんを喜ばせたいっ…



笑顔をくれた涼太くんを、今度は私が笑顔にしたいっ…



…ずっと思ってた…


…夢みてた…



「っ…学校に行ってっ…」



「…皆と…笑いたいですっ……」