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「…はぁっ……はぁ……」



息を切らしながら、公園に到着した俺は、途端に頭が真っ白になった。



「…っ…いない………」


そこには、ららの姿はない。


…どこ行ったんだよ…


俺は息を整えながら、真っ白な頭を必死に働かせる。


どっか他の場所…



「……わっかんねぇよ…」


俺は汗をかいた後ろ髪をくしゃっとする。



……違う公園?


誰かに誘拐された?


どっかぶらぶら歩いてる?


ナンパされた?



…ららのお母さんに言うべき?



……でももし…違ったら?



ららが今まで不登校なことを隠してきたことを、俺がばらしていいのか?



…でももし…ららに何かあったら…


どうしよう


どうする俺…



「……どうしたら…いいんだよ……」



…もしかして…学校…


…いや…1番ありえない場所だろ…



…でも…一応…


俺はポケットに入っているケータイを取り出す。



_ドサッ



「………」



ケータイが公園の砂に落ちるところを見て、やっと自分の手が震えていることに気がついた。



……ださ…



「…すー………」


…俺が焦ってどうすんだ…



「………はぁー……」


落ち着け…



今、1番不安なのは…きっとららだ…



俺は深呼吸をしてからケータイを拾うと、電話をかけた。


「もしもし」