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「ごめんね~、珍しくもう先に行っちゃったのよ~」


「……え…」


いつものように、のんびりとした声で、ららのお母さんは確かにそう言った。


そして、申し訳なさそうに眉を下げた。



「ららから聞いてなかった?」


「……はい…」


らら…公園かな…


でもなんで…


…俺が昨日熱だしたから…



迎えに来ないと思った…?



「蛍くん?」


あ…


俺の顔を心配そうに見つめるららのお母さんを見て、ハッと我に返る。


「…あ、分かりました」


「ありがとうございます」


俺は不安にさせないようにと、微笑みながらそう言う。


…急がないと…


俺はペコッと頭を下げると、背を向けた。



「いつもありがとう」