初恋〜ずっと、キミだけを〜

あたしが彼を好きになったのは、中学3年の入学試験の時。

それがないとテストが受けれないのにシャーペンを忘れた。

(うっそ…な、なんで!?なんでシャーペンがないの!?昨日、勉強して…。
あ!机の上に置いてきちゃったんだぁ…。最悪なんだけど!ど、どうしよう…。貸してくれるような友達とかいないし、先生にも言いにくいし…)

そう思いながら頭を抱えて困っていると、

「あの…シャーペン、忘れたの?」

隣に座っていた男の子が、あたしに気づいて話しかけてくれた。
その人が、あたしが好きになった彼。

「え…あ、そ、そうなんです、実は…」

恥ずかしい…こんなところを見られるなんて…

「じゃぁ、よかったらこれ使って?僕、このシャーペン使うとテストでいつもいい点取れるんだ」

彼は、あたしにニコッと太陽みたいな笑顔でそう言ってくれた。

ドキンッ…

「あ、ありがとう!大事に使わせて貰います!」

あたしはそう言って必死に頭を下げた。

本当に感謝しかない。