音羽が去った屋上で呆気にとられていた。

そして俺は意を決して口を開いた。

「なぁ、あいつを、…音羽を龍鬼の姫にしないか?……いや、俺の女にするために手伝ってくれないか?」


一斉に5人がこっちを向いた。

「「「俺はいいぞ」」」

利人、颯天、音哉、響哉、瑛太の声が揃った。


さすが俺の仲間。




「じゃ天才ハッカー、颯天様が、我らが総長、蓮斗様のために一肌脱ぎますか。」


そして、パソコンに向かってハッキングを始めた。

俺らは静かに見守った。





10分後
「全っ然だめだ。名前と性別しか出てこねぇ」


なんか笑えてきた。

瑛太のパンチを華麗にかわしたとおもったら、次は、颯天のハッキングに引っ掛からないくらい、強力なロックかけてるとか……


みんなも苦笑している。


「ますます手にいれたくなったな」


俺の呟きに対して、5人が大きく首を縦に振った。

「明日から姫にするために全力尽くすぞ」



「「「おぅ」」」