「え、おま、どうした、」

「だ、だって、相澤が全然喋ってくれないんだもん」

「ペース早いと思ったら、酔ってんの?」

「相澤のバカヤロー」

「え、」

「この1週間、わたしがどれだけ相澤のことで頭悩ませたと思ってんだ、おかげで1週間で15回も先輩に〝ぼーっとすんな〟って怒られたんだぞ」

「先輩容赦ねえな」

「相澤がわたしのデスクに顔出さなかったの、どれだけ寂しかったと思ってんだ。相澤が来ないせいでわたしと後輩の仕事の進みが落ちてんだからな」

「ご、ごめん…」

「違う…謝るのはわたしの方なんだよ…」

「…天野、」

「滅多に怒らない相澤を、ここまで怒らせるようなことしちゃったんだ。ごめん、相澤…」

「……」

「ごめんね…」


わたしは泣きながら机に突っ伏した。