「そうだ、この前中学の友達と会ったんだよ。成人式から3年経ったし、また会わないかって話したんだ。縁もどう?」
「へえ、いいじゃん」

でも、わたしは忙しいからいいや。そう言おうとするも「ほんとう?!じゃあ縁もおいでよ!」と言葉を遮られてしまった。


「いや、ちょ、リオ、」
「あ!わたしのほうの電車きた。じゃあ詳細はまたLineで送るから。アカウント、3年前のまま変わってないよね?」
「うん、変わってないけど、え、わたしは」
「わかった!じゃあまたね!」


笑顔で電車に乗ったリオに「おい、人の話を聞け!」と心の中で思い切りつっこんだ。中学の同窓会に参加することになってしまった。またリオと顔を合わせて、自分のみじめさを痛感しなくてはならないみたいだ。