「で、1週間口利いてくれなくて今に至るわけか」
「どうしよう丸井ちゃん〜」


それから1週間、相澤とは一切話さず、連絡も取らないままで、事態は進展するどころかさらに深刻化していた。

そんなお昼休み、丸井ちゃんに「ここ最近相澤くんと一緒にいないけど、痴話ゲンカでもしたの?」と心配され、わたしは相澤とのことを丸井ちゃんに半泣きで相談している。


「相澤くん、ここ1週間ずっと不機嫌で仕事しづらいって、相澤くん直属の後輩が泣いてたんだよ…そういうことだったのね」

「そ、そうなんだ…相澤の後輩かわいそすぎる……」

「わたしも相澤くんと仕事しづらいし、縁の湿っぽい顔も見飽きたから、わたしがなんとかしてあげるよ」

「ま、丸井様…!」

「このまえ元カレのことで2人には慰めてもらったからね……でも今回のは、相澤くんも悪いけど、8割縁が悪いよ」

「そ、そんなに?わたしなにか失礼なことした?!」


わたしは丸井ちゃんの言っていることが理解できず、頭にハテナマークを浮かべる。


「とにかく、今夜相澤くんと2人きりにさせてあげるから、仲直りしなよ」


丸井ちゃんがひとつため息をついてそう言ったときちょうどお昼休みが終了して、わたしは丸井ちゃんの言葉を完全に理解できぬまま、仕事に戻ることになったのだった。