「だって……」 ……あたし、国語が大の苦手なんだよ。 他の教科は割といいほうなのに、国語はいつも一桁。 「……あぁー。さっちゃん国語は苦手だったね」 「そうだよ。絶対国語の補修だぁーー……」 「頑張ってね、さっちゃん」 うん。とあたしは力なく頷く。 どうしよう……。 「よ、川本。……なんかすげー顔してるっ」 「……ひどいなぁ、山下くん」