「さ……じゃなくて川本は放課後、残るように」 「えっ……」 休憩時間中、先生に呼び止められた。 い、居残り……。 「やったねっ。小野先生と居残れるよ、さっちゃん」 ニコニコと笑うかなちゃんは、職員室に向かう先生の背中を見ていて。 「放課後、二人きり……。っそ、それどころじゃないよ!かなちゃんっ」 「……?なんで?」 きっとこの前の国語のテストについてだ。