二人が見つめ合う時間は心的には長く身体的には短い間だった。
















悠「だ、れッ?」

















今まで、安心しきっていた目が急に不安の様子を見せた。
















蘭「ここは、月冴の家でこの人は月冴の友達でお医者さんの珠兎。悠の治療してくれた。」
















悠は蘭に説明されても、警戒は解けているようには見えない…。















珠兎「まぁ、今は信じてもらえなくてもいい。ゆっくりでいい。だが、お前の味方であることは絶対だ。」
















悠の体験からして、直ぐに人を信用することは難儀だ…。
















それなら、時間をかけてゆっくりと互いに向き合っていけばいいと思った。
















悠「しゅ、うさ、んありがと、ございます。」
















あぁ、この子は幸せになるべき人間だ。
















珠兎「今はゆっくりと休め…。お前もだぞ、蘭。俺はリビングにいるから何かあったら呼べ。」
















蘭「うん。ありがと。」