親友だから 【 短編小説 】






由実が息を引き取ったのと同時に、誰かが呼んでくれたのか









救急車のサイレン音が聞こえてきた。

















周りを見渡すともう、あの男もいなくて








ただ私たちの周りには、騒ぎに駆けつけた人たちが囲んでいた。


















私の腕の中で、由実は眠るように死んでいる。
























ねぇ、どうして………………





















私は過去に戻れたの?






















由実を助けるためじゃなかったの?





























「ゆみっ………………………………ごめっ………………ん………………………………


守れなくて………………………………守れなくてごめん………………………………


私も大好きだよ……………………………………


だいすき……………………っ……………………なんだから………………………………


これからも、一緒にいようよ…………………………。


プール………………行くんでしょ………………


双子コーデ………………するんでしょ………………


ねぇ………………おき……てよ………………」
























由実にはもう、聞こえない。






私の声は






届かない。






届かないんだーーー。