「来ちゃダメ夏樹!!」
由実の方から、私に向けて叫ぶ。
「……えっ」
なんで…………?
由実、この状況…………理解してるの!?
「夏樹逃げて!!私のところに来ちゃダメ!!」
由実の言葉はちゃんと私に届いている。
だけど
何があろうと由実の言葉を聞くわけにはいかない。
私がここで逃げれば、由実は確実に死んでしまうんだ。
そんなこと、させない!
殺人鬼が由実の前で立ち止まる。
そして、ポッケから両手を出した。
「………………っ」
私は、さっきと同じように由実の前に入り込む。
今度は、少し早めに入り込むことができた私。
私は目を瞑る。
ーーーお願い。
由実を
守れますように………………
「なつきッッ!!!」

