「…………っなつき!!?」
私は間一髪で、由実の前に入り込むことができた。
「………………っあ………………ぁ………………」
鋭く、激しい痛みが上半身に走る。
どうやら、首からお腹のあたりまで、あの男が持っていた包丁でバッサリと切られたようだった。
私の身体からは、赤黒い血が吹き出す。
息ができない。
意識が遠のく。
「なつきっ…………なつきぃ!!」
由実の声が聞こえる。
あぁ。
由実。
無事なんだね。
よかった。
ちゃんと、守れた。
あの「殺人鬼」から。
過去に戻れたのは、私にチャンスが訪れたんだ。
由実を殺人鬼から守るための、たった一回だけのチャンス。
ざまぁみろ、殺人鬼め。
由実は殺させない。
絶対に、私が守る。
絶対に。

