九月一日〜朝から晩まで~



再び静まる始発駅。
どっと疲れが湧き、ベンチに倒れ込んだ。

しかし、もうひとつ仕事が残っていた。

充電もなぜか残っている。
襟をただし、携帯を構えた。


あんなお気楽な女子高生が落とせる年上は、
役立たずの独身高校教師ぐらいだ。

本物は、年季が違う。

「私、〇〇高校教諭の矢澤と申します。
教頭先生は、ご在宅でしょうか。
…いえ、声がお若いので、
娘さんかと思いました。
…やだな、幸恵さん…、殺さないで下さいよ…。
ご主人は、まだ?」

間に合った。
首の皮一枚、繋がった。







<九月一日〜朝から晩まで~>
end.