「ネクタイやめたら。 大丈夫?紗良、ゲロ袋あるよ?」 心配など、無用。 逆に責められて然るべきである。 紗良の首元に残る跡が、 現実を突きつけた。 「立花…」 「紗良はずっと、 紗良でいいよ。なに?」 「明日、俺はいないかもしれない。 でも学校がんばれよ」 「うん、ちゃんと行く。 先生に会いたいし。 あれ…アオくんいないの?なんで?」 「始業式サボった教師、 聞いたことねーわ」 「大丈夫だよ! 今日なんて授業ないんだし。 かわいそう…教頭怖いもんね。 言い訳、どんなの考えてるの?」