始発駅のコインロッカーの前に立つ女子高生は、 無邪気に手を振っている。 それはもう、完璧な十七歳。 高校生同士で仲良くしようが知ったことではないが、 いい歳した大人が手を出して良い年齢の女ではない。 学校制服の醸し出す絶望的な背徳感に、 ひどい吐き気を催した。 最初に出てきたスクールバックを後に放り、 もはや懐かしい上着を取り出す。 「アオくんて、 スーツだと真面目そうだね?」 「そうだろ? 今から、先生って呼べよ。 おまえは、ほんと無駄に制服似合うな。 …、吐きそう…」