「…うん…。
見せられないよ…
こんなの恥ずかしい、…」
「気にしない派。大丈夫だ。
見せてみ…?」
一体、どこの政党の派閥なんだ。
自分でも、
よくわからないことを言っている。
「ここ…」
膝を付いてバスタオルを捲ると、
そこにあるはずの下着がない。
しかしあったはずのそれと、
噛んでしまったらしきみみず腫れが一筋、
痛々しく浮き出ていた。
「…血、は出てねーな…」
「ほんと?治る?」
「唾つけときゃ、…大丈夫だろう」
残念だが、
必要な生唾は飲み込んでしまった。
そんな都市伝説まで利用して、
その傷に口付けたいなんて、
どうかしている。
