九月一日〜朝から晩まで~



「…うん…。
見せられないよ…
こんなの恥ずかしい、…」

「気にしない派。大丈夫だ。
見せてみ…?」

一体、どこの政党の派閥なんだ。
自分でも、
よくわからないことを言っている。

「ここ…」

膝を付いてバスタオルを捲ると、
そこにあるはずの下着がない。

しかしあったはずのそれと、
噛んでしまったらしきみみず腫れが一筋、
痛々しく浮き出ていた。

「…血、は出てねーな…」

「ほんと?治る?」

「唾つけときゃ、…大丈夫だろう」

残念だが、
必要な生唾は飲み込んでしまった。

そんな都市伝説まで利用して、
その傷に口付けたいなんて、
どうかしている。