九月一日〜朝から晩まで~



「俺、悪い奴に、
こんな格好させられてるだけでぇ!
そんなに若くないです!」

「おほほ!
じゃあ、おばちゃん逹と来るぅ!?」

血の気の引くようなことをする化け物と、
もう一刻も一緒にはいられない。

声の遠のくあっちの方が楽しそうだと行きかけたら、物凄い形相で怒られた。

「ほんとに行こうとするな!」

「暴力反対…」

妖怪じゃなくて、鬼だった。

絶対に出口の方向には行かないと言う紗良に押され、仕方なく元の林道に戻る。

紗良は、まだ肩をいからせている。

健全な遊びを提案することにした。