からかい半分の軽口に、 彼女は駐車場に向かう足を止めた。 ずいぶんと神妙な面持ちだ。 「…そうだよね。 言わなくてごめんなさい。 ありがとう」 突然晒してくる、未成年の武器。 その素直さが、 あの人を追い詰めた。 「変なもん、食った?」 「同じのだったでしょ!?」 本当に腹が立つ。