「もったいないお化けが出る」 「そしたら自分のに入れたらいいでしょ!? あーあ…紗良、 ブラックで飲みたい気分だったのにぃ…」 アイスコーヒーもそこまで薄まれば、 どんな味でも美味くはなさそうだ。 紗良はようやく、 それに口をつけている。 こんなところで背伸びせずとも、 これから苦味はたくさん味わう。 勝手に死んで楽になるなどと舐めた真似を、 させてなるものか。 「ごちそうさまでした」 「おうよ。金蔓だからな。 服の礼はないのか、 なんて思っても言わないんだぜ」