「アオくんの十二個上!? …不倫!?人妻!? そりゃ別れるよねぇ…」 余計なお世話だ。 「いいねぇー、人妻。大好物」 「あっ! 教頭先生と怪しいって噂あるもんね。 ……マジで!?」 年齢はあまり、 重要ではなかった気がする。 そして別れることすら、 叶わなかった。 「今、…は、 そういや同じ年だけどな」 紗良の弱味でも握ってやろうと企んでいた威勢が、急に萎んだ。 しかし、 もうそこまで凍りつくような感情はない。 「その人、亡くなった、…の?」 「いいや? 俺の心に生きてるよ?」