時は流れ、休日日曜日。

慎一はドリームランドという看板の下で香奈を待っていた。

すれ違う人々はたいてい家族連れか友達同士か……恋人同士。

今日香奈と二人で歩いていたら恋人に自分達も見えるのだろうか。

そう思うと口元がにやけてくる。

もしかしたら断られるかもしれないと思っていたが、案外素直に受け入れてくれた。

慎一は心に決めていた。

今日は自分をアピールするのではなく香奈のために動こうと。