「ああ、キミが進藤君の『月の姫』だね。お会いできて光栄です」
「果菜ちゃんっていうのね。初めまして。秋野真紀よ。タカトからあなたの話は聞いているわ」
二人から声をかけられた果菜は緊張MAXになっている。
「果菜ちゃんって隼人のファンなんですってね。ね、隼人、果菜ちゃんにハグでもしてあげたら?」
秋野の言葉に果菜が硬直する。
俺は内心ムッとしたが果菜が喜ぶなら我慢しようとポーカーフェイスを決めて口を挟まない。
事務所の同期である秋野真紀に悪気はない・・・わけではない。
コイツ、絶対俺をからかってる。
秋野はそういう女だ。
「果菜ちゃん、俺のファンなの?」
世の中のオンナたちを虜にする笑顔でイケメン俳優の西隼人が果菜に笑いかける。
「は、はい。中1の頃に観たドラマに出演された西さんを見て素敵だなって思ってました」
「果菜ちゃんが中学生?それって10年以上前だよね。何のドラマ?」
「CHKの『屋根裏の晩餐』です」
「ええ?『屋根裏の晩餐』?それって12、3年前じゃない?しかも主役の親友の同僚でほんのちょい役だったやつじゃないか。へぇー、そんなの誰も覚えてないと思ってたよ」
西だけでなく、秋野も俺も社長も驚いた。
売れる前から果菜は西隼人に注目してたのか。それってかなりコアなファンっていうんじゃないか?
果菜からは熱烈なファンじゃないって聞いていたのに。
「果菜ちゃんっていうのね。初めまして。秋野真紀よ。タカトからあなたの話は聞いているわ」
二人から声をかけられた果菜は緊張MAXになっている。
「果菜ちゃんって隼人のファンなんですってね。ね、隼人、果菜ちゃんにハグでもしてあげたら?」
秋野の言葉に果菜が硬直する。
俺は内心ムッとしたが果菜が喜ぶなら我慢しようとポーカーフェイスを決めて口を挟まない。
事務所の同期である秋野真紀に悪気はない・・・わけではない。
コイツ、絶対俺をからかってる。
秋野はそういう女だ。
「果菜ちゃん、俺のファンなの?」
世の中のオンナたちを虜にする笑顔でイケメン俳優の西隼人が果菜に笑いかける。
「は、はい。中1の頃に観たドラマに出演された西さんを見て素敵だなって思ってました」
「果菜ちゃんが中学生?それって10年以上前だよね。何のドラマ?」
「CHKの『屋根裏の晩餐』です」
「ええ?『屋根裏の晩餐』?それって12、3年前じゃない?しかも主役の親友の同僚でほんのちょい役だったやつじゃないか。へぇー、そんなの誰も覚えてないと思ってたよ」
西だけでなく、秋野も俺も社長も驚いた。
売れる前から果菜は西隼人に注目してたのか。それってかなりコアなファンっていうんじゃないか?
果菜からは熱烈なファンじゃないって聞いていたのに。



