会場に続く長い廊下に入ると「さて」と真島さんが立ち止まり、私たちをまじまじと見る。
「ごめんなさい!ホントにごめんなさい。怒らないで。迷惑かけてごめんなさい」
いきなりがばっと朋花さんがこれでもかというほど体を折り曲げて真島さんに頭を下げる。
恐れているのかおびえているのか朋花さんのその態度に戸惑い、私は謝るのも忘れて見入ってしまう。知り合い・・・かな?
ただの事務所スタッフに対する対応とは違う気がする。
「もっと目立たないようにできなかったのか?真紀に気を付けるように言われてただろ?」
真島さんは怒っているわけではないようだけれど、すごく慌てて駆けつけてくれたのがわかった。
かっちりとセットされていたであろう髪の毛が乱れていて、額に少し汗がにじんでいる。
「お姉ちゃん?何も言われてない。レッドカーペットの後ろの方から紛れ込んで歩いて来いって言われたけど、さすがにそんな勇気ないし。無関係な私たちがそんなことできるはずないから邪魔にならないように隅っこで見てたつもりだったんだけど、まさかこんなことになるとは思わなくって」
朋花さんは身体を縮めてしゅんとする。
「ごめんなさい!ホントにごめんなさい。怒らないで。迷惑かけてごめんなさい」
いきなりがばっと朋花さんがこれでもかというほど体を折り曲げて真島さんに頭を下げる。
恐れているのかおびえているのか朋花さんのその態度に戸惑い、私は謝るのも忘れて見入ってしまう。知り合い・・・かな?
ただの事務所スタッフに対する対応とは違う気がする。
「もっと目立たないようにできなかったのか?真紀に気を付けるように言われてただろ?」
真島さんは怒っているわけではないようだけれど、すごく慌てて駆けつけてくれたのがわかった。
かっちりとセットされていたであろう髪の毛が乱れていて、額に少し汗がにじんでいる。
「お姉ちゃん?何も言われてない。レッドカーペットの後ろの方から紛れ込んで歩いて来いって言われたけど、さすがにそんな勇気ないし。無関係な私たちがそんなことできるはずないから邪魔にならないように隅っこで見てたつもりだったんだけど、まさかこんなことになるとは思わなくって」
朋花さんは身体を縮めてしゅんとする。



