「そうだ、姫に触れるな」
その隣にいた男性からも声が上がる。
「そうよ、触らないで!姫を離しなさいよ!」近くにいた女性たちからも声がして、私は目を丸くした。
姫ってさ・・・ばれてるよね、コレ絶対。
どうしよう。
知らない男に手をつかまれていることだけでもどうしようって動揺しているのに、その上、私が貴くんの関係者だってことがバレていること、昨日の夕方のテレビの街頭天気予報に出ていたことがバレた二重の出来事に脳内がパンクしそう。
「姫、姫!逃げてー」
フリーズしていると、女性の大きな声がしてハッとして顔を向ける。
私の手を握っている男の腕を引っ張てくれている。初めに助けようと声を上げてくれた男性も男をつかんで私から離そうとしてくれている。
「ごめんなさい。本当に離してください」そう言って私をつかんでいる手を左手でギュッと握って男と視線を合わせると「うおっ」と変な声がして今度は呆気なく手が外れた。
解放されホッとして後ずさると、
「早く中に入りなさい」
と駆け寄ってきたスーツの男性が私たちを大きな背中に隠すように人垣との間に立った。
その隣にいた男性からも声が上がる。
「そうよ、触らないで!姫を離しなさいよ!」近くにいた女性たちからも声がして、私は目を丸くした。
姫ってさ・・・ばれてるよね、コレ絶対。
どうしよう。
知らない男に手をつかまれていることだけでもどうしようって動揺しているのに、その上、私が貴くんの関係者だってことがバレていること、昨日の夕方のテレビの街頭天気予報に出ていたことがバレた二重の出来事に脳内がパンクしそう。
「姫、姫!逃げてー」
フリーズしていると、女性の大きな声がしてハッとして顔を向ける。
私の手を握っている男の腕を引っ張てくれている。初めに助けようと声を上げてくれた男性も男をつかんで私から離そうとしてくれている。
「ごめんなさい。本当に離してください」そう言って私をつかんでいる手を左手でギュッと握って男と視線を合わせると「うおっ」と変な声がして今度は呆気なく手が外れた。
解放されホッとして後ずさると、
「早く中に入りなさい」
と駆け寄ってきたスーツの男性が私たちを大きな背中に隠すように人垣との間に立った。



