35階から落ちてきた恋 after story ～you are mine～

なんてことだろう。

彼の言葉を全て信じたとしてってことだけど。

貴斗の顔をじっと見つめる。

「そんなに疑うなって。説明もしないで悪かったよ。淋しかったよな」
再び抱きしめて背中をさすってくる。

「あんなに一緒にいたいとか一緒にご飯食べたいとかキスしたいって言われたのに」とニヤッと笑う。

まさか。あの日のアレのこと？
「もう忘れてくれないかな」

「何が忘れてだ。あの日あんなに情熱的にキスしておいて。散々キスしてその気にさせて俺の胸の上で眠りこけたお前を俺はどうすればよかったんだ？翌朝大量のキスマークだって残ってただろうが」

「・・・ごめん」

「わかればいい。とにかく俺は浮気はしてない。する気もない。とにかく早く結婚式をしようと思ったんだ。果菜と」

結婚式

・・・疲れた
どうやら私の勘違いで浮気を疑って悲しくなって一人でジタバタしていたってことらしい。
貴は私のことを考えて動いてくれていたのに。