35階から落ちてきた恋 after story ~you are mine~

「みんなそこそこ酔っていたから、ふざけたヤツが口紅塗って迫ってくるわ、香水の瓶を空けて垂らすわ大変だったんだ」

「口紅塗ってって…さっき男の人だけって言ったじゃない」

「だから、迫ってきたのは酔っぱらいの男だよ。藤本ってヤツ。果菜にも今度紹介するから。
リゾートホテルの支配人なんだ。アイツ酔うと昔から手がかかるホントに困ったヤツなんだ」

「でも、昨日の朝はボディーソープの香りがしたし」
「30半ばになろうかっていいオッサンが浮かれて連日バカ騒ぎした挙げ句に酒浴びたとか恥ずかしすぎるだろ。タクシーにも乗れやしない」

「酒浴びた?」
「ふざけててシャンパンかけられた。そのままじゃ帰れないから店の上のマンションに住んでるオーナーがバスルームを貸してくれたんだ」