「あ、下心とかないし。心配しないで。うちのスタッフも一緒だからね」
須川さんの視線がレジに向かっていて、視線と辿るとそこには支払いをしているパンツスーツの女性がいた。
「ああ、あの時の」
「そう。だから安心して。姫に手を出したら王様タカトとうちのあのスタッフに八つ裂きにされてしまう」
レジ前にいるきれいな彼女を顎で指した。
「ありがとうございます。でも結構です」
笑顔でキチンとお断りした。
「じゃあ、せめて下のタクシー乗り場まで一緒に」
須川さん、なかなかしつこい。
「いいえ、もう本当に結構です。・・・私、今夜は麻布には帰らないので」
「え?」
さっきまでの私をからかうような色の態度は引っ込み、須川さんは少し焦ったように身を乗り出してきた。
「どういうこと?」
しまった。少し余分なことを言ってしまった。
どうしよう。どうやって切り抜けよう。ジワリとイヤな汗がにじんでくる。
こんな時スムーズに言い訳が出てこない。
須川さんの視線がレジに向かっていて、視線と辿るとそこには支払いをしているパンツスーツの女性がいた。
「ああ、あの時の」
「そう。だから安心して。姫に手を出したら王様タカトとうちのあのスタッフに八つ裂きにされてしまう」
レジ前にいるきれいな彼女を顎で指した。
「ありがとうございます。でも結構です」
笑顔でキチンとお断りした。
「じゃあ、せめて下のタクシー乗り場まで一緒に」
須川さん、なかなかしつこい。
「いいえ、もう本当に結構です。・・・私、今夜は麻布には帰らないので」
「え?」
さっきまでの私をからかうような色の態度は引っ込み、須川さんは少し焦ったように身を乗り出してきた。
「どういうこと?」
しまった。少し余分なことを言ってしまった。
どうしよう。どうやって切り抜けよう。ジワリとイヤな汗がにじんでくる。
こんな時スムーズに言い訳が出てこない。



