「いやあ、嬉しいな。売れる前の昔の自分に注目してくれていた人がいるなんて」
そう言うと、西隼人は果菜に近付いてハグしようと腕を伸ばした。
途端にずずっと果菜が後ずさった。
「あ、あの握手してください!」
伸ばされた西の手を両手で包み込んで真っ赤な顔で握手している。
ハグをかわされた西だけでなく秋野も俺も驚いて果菜を見つめた。
「隼人~フラれたわね」
秋野真紀がクスクス笑いだした。
「あ、あの、違うんです。ハグしてもらったらその、私はかなり嬉しいんですけど。
でも西さんは秋野さんの大切な人だし、もし私だったらファンサービスってわかってても進藤さんが自分の目の前で他の女性とハグするのを見るのは嫌だなって思って・・・」
全身を赤く染めて必死に訴える果菜。
自分の身に置き換えてどうやら秋野に気を遣ったらしい。
そんな果菜がかわいくて自分に引き寄せようとしたら
「きゃー!可愛い!!何、この子なんなのもう!可愛すぎる!!」
秋野真紀が果菜に抱き付いていた。
「もうっ、そんなこと考えちゃって。ねえ、社長。この子タカトにはもったいないんじゃないの?」
ぎゅうぎゅうと果菜を抱きしめる秋野の姿を見て俺も社長も、そして西も苦笑するしかない。
そのうち「ぎゅえっ」と果菜からこの世のものとは思えない声が出た。
「おい、いい加減に果菜を離してくれ。果菜を殺す気か」
「あらごめんね」舌を出して秋野が果菜から離れる。
ぜいぜいと肩で息をする果菜を背中に隠す。
そう言うと、西隼人は果菜に近付いてハグしようと腕を伸ばした。
途端にずずっと果菜が後ずさった。
「あ、あの握手してください!」
伸ばされた西の手を両手で包み込んで真っ赤な顔で握手している。
ハグをかわされた西だけでなく秋野も俺も驚いて果菜を見つめた。
「隼人~フラれたわね」
秋野真紀がクスクス笑いだした。
「あ、あの、違うんです。ハグしてもらったらその、私はかなり嬉しいんですけど。
でも西さんは秋野さんの大切な人だし、もし私だったらファンサービスってわかってても進藤さんが自分の目の前で他の女性とハグするのを見るのは嫌だなって思って・・・」
全身を赤く染めて必死に訴える果菜。
自分の身に置き換えてどうやら秋野に気を遣ったらしい。
そんな果菜がかわいくて自分に引き寄せようとしたら
「きゃー!可愛い!!何、この子なんなのもう!可愛すぎる!!」
秋野真紀が果菜に抱き付いていた。
「もうっ、そんなこと考えちゃって。ねえ、社長。この子タカトにはもったいないんじゃないの?」
ぎゅうぎゅうと果菜を抱きしめる秋野の姿を見て俺も社長も、そして西も苦笑するしかない。
そのうち「ぎゅえっ」と果菜からこの世のものとは思えない声が出た。
「おい、いい加減に果菜を離してくれ。果菜を殺す気か」
「あらごめんね」舌を出して秋野が果菜から離れる。
ぜいぜいと肩で息をする果菜を背中に隠す。



